story

ご主人様の腕の中で

ご主人様はまだ興奮の冷めない私の体をベッドに押し倒した。
ゆっくりと足を開かせ、間に冷たくぬるりとした感触の液体を注ぐとそれをかき混ぜるように指を動かした。
そこは触れられるたびに震え、胸とは違う快楽を私に与える。
私は小さく声を漏らしながら、されるがままご主人様の指の動きを感じていた。
冷たかった液体はご主人様の温かさで人肌程度の温かさを持ち始めている。
それを待っていたかのようにご主人様は私の秘所から指を離した。
下着を降ろし熱く硬く反り起った自身を手に、私に向き直り軽く口付けると、それを私の濡れた秘所に押し当てる。


「ゆうみ、入れるぞ」


私は頷いた。


(ご主人様のすべてを、私にください・・・!)


届かない声で、精一杯ご主人様を受け入れる。
ご主人様の柔らかな肌が私の体に密着し、熱い逸物が狭い穴を押し広げながら奥へ、奥へと進んでいく。
先ほどとは比べ物にならない快楽、恍惚感に私はぎゅっと瞳を閉じた。
一番深いところを突かれるたび、体が跳ねる。
軽い苦しさもあるが、私は満たされていた。
ご主人様の動きは次第に激しさを増していく。


(んぅ・・・っ、あっ・・・)


突かれる度、唇の間から甘い声が漏れた。
ご主人様には聞こえていないのだが、恥ずかしさを感じて必死に声を押し殺す。
ご主人様の動き合わせて襲う快楽の波に身を委ねながら、おぼろげな思考の中、私はただただ愛おしさとこうして繋がっていることの喜びを感じていた。
この行為を本能で望んでいたようだった。
体が貪欲にご主人様を貪ろうとしているようにも思える。


(もう・・・だめっ・・・!
いっちゃうっ!!!)


大きく胸が鳴った。
体が軋み、全身が震え頭の中が真っ白になり、視界に火花が散る。
同時に、ご主人様の動きが止まった。


「ふーっ・・・」


ご主人様が深く息を吐く。
私はご主人様の腰が震えるのを下半身で感じた。
どくり、どくりと波打ちながら、放たれたご主人様の白濁が私の中に流れ込む。
心地よかった。
まるで血が通ったように体が温かくなり、私の中にご主人様の一部が宿ったような気がした。
私は嬉しかった。
示し合わせたように同じタイミングで果てたのだ。
ご主人様はきっと気が付いていないだろう。
それでも間違いなく、私たちは一緒に絶頂に達したのだ。
そう思うと、なぜだかとても満たされた。


「よかったよ、ゆうみ」


ご主人様は手早く片づけを済ませ、私を抱き寄せるとまるで慈しむように頭を撫でながら、そのまま布団をかぶり、数分もしないうちに寝息を立てた。


(ご主人様、寝るの早い・・・。
たくさん動いて疲れたのかな)

覗きこんだご主人様の顔はとても穏やかでどこか幼く、子供のようだ。
私は思わずふふっと声を出して笑ってしまう。
私を抱いていた時の逞しさとこのあどけなさのギャップが可愛いと思ってしまったのだ。
私は暫くご主人様の寝顔を堪能した。


(ん・・・ちょっと、眠くなってきたかな・・・)


次第に目蓋が重くなり、私はご主人様の腕の中で恋人のように寄り添ったまま、幸福感を感じながらまどろみの中に沈んでいった。

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