story

体を走る甘い感覚

ご主人様の真剣な眼差しに、私は吸い込まれてしまいそうだった。
目が合うというのは嬉しいけど恥ずかしいようなこそばゆいような感覚で、そのまま見つめられているとすべてを見透かされてしまいそうな気がして、視線を反らしたくなってしまう。
ご主人様は私の頬に手を置き撫でるように触るとそのまま指を滑らせるように首元から胸元へ進み、軽く止められた布を優しく解いた。
素肌が冷たい外気に晒される。
ご主人様は布を解いた手を胸元へやると、たわわなその膨らみを弄ぶように指で弾いたり、手のひらで転がした。


(くすぐったい・・・!)


ご主人様の指が触れるたび、私は身を捩りたくなった。
決して嫌な訳ではない。
触れる手の温かさや優しい感触は私に喜びと安心感を与える。
しかし触れる部分に問題があるようだ。
感覚が過敏な部分というのだろうか、触れるたびに皮膚の下をぞわりと何かが走るようだった。
もしこの体が自分の意思で動くのであれば、きっと私は体を震わせていただろう。
それはなぜだか不思議と私を高揚させ、心地よさのある感覚だった。


「本当にいいおっぱいだなぁ」


まるで甘えるように、ご主人様が私の乳房に頬擦りし、ご主人様の動きに合わせて私の胸はそれを受け入れるように形を変えた。
ご主人様は興奮しているようで、息を荒くして私の胸を貪るように支配する。


(なんだかご主人様、かわいいなぁ)


私の胸に顔を埋めるご主人様を、私は抱きしめたくなった。
何故だか無性に愛おしく、可愛らしく思えた。
胸を覆っていた両手が先端を捉える。
私は突然訪れた新たな感覚に思わず声を上げた。


(な、なに・・・!?)


ご主人様が指先でそれを捏ねるように転がすたび、電流が体を駆け抜けた。
存在しないはずの体温が上昇するのを感じる。
ご主人様は相変わらず私の胸に顔を埋めており、表情は見えない。
それが有り難かった。
何故だかこの感覚を感じている顔を見られるのはとても恥ずかしいような気がしたからだ。
不意にご主人様の唇が指で弄ばれていた乳頭に触れた。
指よりも温かく、ぬるりとした舌が硬く上を向いたそれをなぞる様に這い、万遍なく絡めたところで先端を包み込むように唇が吸い付いた。
乳頭が引っ張られ、先端に感覚が集中する。
指よりも強く体を走る甘い感覚。
胸から下半身にかけて、一本の筋が通りピンと繋がったようだった。
それをあの感覚が一気に駆け抜け、足先から抜けるのだ。
気付けば私の息も荒くなり、頭部に体中の温かさが集まってしまったように顔が火照っていた。


(なんだろ、これ、気持ちいい・・・)


慣れてきたのか、その感覚はいつしか違和感が消え甘さだけを残していた。
満足したのか、ご主人様の頭が私の胸から離れていく。
私はぼんやりとした甘い痺れの中で、乳頭に残ったご主人様の口内の温かさを感じていた。?

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