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連続小説

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最初から…

ご主人様のすべてを受け入れるために在るはずなのに、早く終わってほしいなんて思ってしまった自分に腹が立つ。
けれど、じりじりと焼かれるような感覚を訴えるお尻の穴には逆らえなかった。
ご主人様が身を引くたび、きついその穴は逸物を追いかける様に吸い付いている。


(お尻の穴、捲れちゃう・・・)


このまま続けたら、お尻の穴が飛び出してしまう気がした。
見えないのでわからないが、大変なことになってしまっているのではないかと私は心配だった。
もはやお尻の感覚なのかご主人様の熱さなのかわからない。
身を焼くような強く危うい感覚で、動くたびに私の不安を煽る。


「うっ、そろそろ出そうだ・・・!」


声と同時に動きが早くなる。
湯船の中を荒立たせながら、ご主人様はラストスパートをかけた。
私の中でご主人様のモノがびくびくと波打ち、そろそろだということがわかる。
きつい穴だからか、いつもよりそれの反応がはっきりとわかるようだった。
しかしそれにばかり気を取られている余裕は私にはない。


(は、はやく・・・っ!)


求めているわけではない。
強くなった刺激に耐えられず、早く終わらせて欲しいと私は懇願する。
速さを増したことにより、穴の内側の焼けるような感覚が強くはっきりとしていく。
入口の引っ張られるような窮屈さもさることながら、中がひどく熱かった。


「ゆうみ、出すよ!」


ご主人様はそう言って、私の腰をぐいと引っ張った。
奥深く私の中へと沈み、痙攣するように逸物が細かく波打つ。
勢いよく私の中いっぱいにご主人様が広がるのを感じた。


(あれ?
なんだか・・・)


ご主人様の放出と共に、目の前にちかちかと星が舞う。
身体中の力が抜け、まるで私自身がお湯の中に溶けていくようだ。
まるで頭の中に霞がかかったように、私の頭はぼんやりとしていた。
さっきまでの嫌な感じはもうない。
小さくなったご主人様のモノが私からずるりと抜き取られ、いつもより赤くなったご主人様を正面に、ぎゅっと抱きしめられる。
ご主人様の身体は熱く、境が曖昧になった湯船の中で唯一確かにそこにあるという感じがした。
お尻の穴はまだ張りのある感じがするから、ご主人様が逸物で拡げていた時の状態でぽっかりと開いたままのようだ。
中もまだじんじんと痺れているのがぼんやりとした頭でもわかる。
している最中はあんなに違和感があったのに、今はなんだかその痺れがじりじりと私の身体に染みていくようで心地が良い。


(最初からこんな感じなら、良かったのに)


そんなことを思いながら身体をご主人様に支えられ、私の意識は徐々に遠くなっていく。
視界が暗く、まるで眠るように。
遠くなる意識の中で、ご主人様が「よしよし、良かったぞ」と褒めてくれた声だけがずっと耳に残っていた。

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