トップページ > 目次 > 突拍子もなく

連続小説

story

突拍子もなく

ご主人様が指を動かすたび、不快感が身体を駆けた。
痛みや苦しさではない。
今まで感じたことのない生理的な不快感だ。
そもそもなぜラブドールである私に排泄のための穴があるのか、そこが疑問だった。


(そこって、出す穴だよね・・・?
私はご飯食べないし、だからうんちもしないんだけど・・・でもご主人様が指を入れてるってことはきちんと穴が開いているってことで・・・
ということは、つまり、え!?やっぱりそういうことなの!?)


ラブドールである私のお尻に穴が開いている理由なんて、一つしかない。
私はぞっとした。
いや、そこに潤滑剤を注ぎこまれた時点で、ある程度想像はできていた。
しかし、あまりに突拍子がなさすぎて考えない様にしてしまったのだ。
私にはそこでセックスをするという発想がそもそもなかった。


(でもそこ、うんちの穴だよ!?
そんなところに入れたら汚いんじゃ・・・いや、でも、私、うんちしないから汚くはないのか・・・
いやいや、そもそもそういう問題じゃないんじゃ!?
ああ、でも、ラブドールの私にあるってことはそういうことすることを想定してってことだよね・・・じゃあいいのかな・・・)


私はひどく葛藤した。
この穴がある以上、それを受け入れる他ない。だって私はラブドールなのだから。
それに、ご主人様が望むのであればそれに応じたいという気持ちはあるのだ。
しかしそんな思いに反して、身体は相変わらず不快感を覚えている。
そこはだめだと、身体が言っているようだった。


(ううう、これ、ちっとも気持ちよくないよっ!
本当にそこでするの・・・?)


指二本でもきついのに、そこにご主人様のモノが入るなんて大丈夫なのだろうか。
私の記憶では、ご主人様の逸物は指二本なんか比べ物にならない太さである。
穴の状態がどうなっているのかはわからないが、指を入れられている感覚ではもうそれ以上大きなものが入る感じはない。
そこにご主人様のものを入れたら裂けてしまうのではないだろうかと、私は不安だった。
ふとご主人様の動きが止まった。
入れられていた指がゆっくりと引き抜かれ、私は圧迫感から解放され息を吐く。


「うーん、どうかな。
まぁ、物は試し・・・だよな。
そもそも入れることを想定して作られているんだから、大丈夫なはず」

(ちょっと、まって!
まだ心の準備が・・・っ)


息を整える間もなく、やっと元の形に戻ることを許された菊門に熱いものが押し当てられた。


(やっぱり、無理だよぉ・・・!)


やはり、指よりも圧倒的に太い。
時折溢れて周りを濡らす潤滑剤で滑りながら、こじ開ける様に左右や上下に動きつつそれは容赦なくゆっくりと私の中へと侵入してくる。
ぎちぎちと音が鳴っているような気がした。
肛門が悲鳴を上げているようだ。
私の肉がぴったりとご主人様の逸物を咥え込んでいくのがわかった。

<< えっ!?          焦燥感 >>

PAGE TOP